ドライTシャツの基本的なお手入れ方法を知って臭いや毛玉を解消しよう!
近年、吸汗速乾性の高いポリエステル100%素材を使った「ドライTシャツ」が注目されています。特に、夏場の暑い時期においては、Tシャツ生地に付着した汗や湿気などの水分が素早く乾き、長い時間経ってもサラッとした快適な着心地が続くと人気があります。
運動するときはもちろん、普段からドライTシャツを頻繁に着用している人のなかには、「汗が乾いたあとの臭いが気になる・・・」「洗濯をしても臭いが残りやすい・・・」「生地の表面に毛玉ができてしまう・・・」といったことにお悩みの方も多いのではないでしょうか。
1年を通して着心地よくドライTシャツを着るために、今回は速乾性に優れたドライTシャツの基本的なお手入れ方法について紹介します。
速乾性に優れたドライTシャツ関連の悩み・・・
ドライTシャツの多くはポリエステル100%で作られているものが多く、速乾性・通気性・耐久性に優れたTシャツとして大量に汗をかくシーンはもちろん、1年中使えると人気があります。
ポリエステルで作られたドライTシャツは、素材の特性上、何度着ても、何度洗濯をしても型崩れがしにくいのが特徴で、綿素材のTシャツに比べてシワになりにくい丈夫さがメリットです。
ただ、ドライTシャツを普段からよく使っている人の中には、次のような悩みを抱えている方も多いようです。
悩み1:臭いが気になる…
ドライTシャツ関連の悩みで多いのが、「臭い」です。 汗を吸収して、素早く乾燥させる機能をもつドライTシャツですが、着用時は汗の臭いが気にならないのに、洗濯機で念入りに洗濯をして乾かしたあとはどうも不快な臭いが残ってしまう…ということがあります。
悩み2:黒ずみが気になる…
ポリエステル100%で作られた色が白いドライTシャツの場合、お手入れの方法によっては「黒ずみ」が出てくることがあります。汗や油分が生地に付着しやすい首元を中心に黒ずみやすい他、洗濯で落とした汚れが再付着したことで黒ずんでしまうことがあるので注意が必要です。
悩み3:毛玉が気になる…
ポリエステルで作られたドライTシャツは、耐久性が高く害虫やカビが付きにくいといったメリットがある一方で、脇の下部分を中心に「毛玉」がつきやすいといった弱点がありません。
ドライTシャツ関連の悩みで多い、臭い・黒ずみ・毛玉といった問題は正しい方法でお手入れすればあまり気にならなくなりますし、お気に入りのTシャツもより長く着続けることができます。
それでは早速、次の項目でドライTシャツの基本的なお手入れ方法を紹介します。
ドライTシャツを気持ちよく着るための洗濯方法とは?
ドライTシャツの多くはポリエステルと呼ばれる化学繊維で出来ています。速乾性や通気性に優れたドライTシャツは汗が乾きやすい・型崩れしづらい・シワになりにくい・軽量・丈夫など様々な魅力がありますが、その一方で先ほど紹介したような臭いや黒ずみ・毛玉といった悩みを抱えていることも少なくありません。
ただ、こういった弱点もポリエステルのドライTシャツに合った洗濯方法を実践すれば、こういった弱点の多くを解消できるのでどうぞご安心ください!
洗濯のポイント1:洗濯前に洗濯表示を確認しよう!
ドライTシャツにはポリエステル100%のものが多いですが、アイテムによって綿などポリエステル以外の素材で混紡された生地もあります。そのため、ドライTシャツを洗濯する前に、必ず「洗濯表示」を確認しましょう。
ドライTシャツの生地によっては、洗濯機に対応していないため手洗いが必要なものもあれば、お湯を使わず水洗いが必要なものもあります。
洗濯表示を確認して水洗いができないものだった場合は、クリーニング屋のドライクリーニングを利用します。
洗濯のポイント2:洗濯する前にシミを落としておく!
白いドライTシャツにシミや黒ずみが付いている場合は、洗濯をする前に「シミを落とす」ことがポイントです。気になるシミがある所に、洗剤を直接つけて揉み込み、摩擦し過ぎないように気をつけて軽くもみ洗いをします。
洗濯のポイント3:ドライTシャツは裏返してから洗濯ネットに入れる!
洗濯表示で洗濯機に入れて洗える生地だと確認できたら、洗濯する前に「ドライTシャツを裏返して洗濯ネット」に入れてください。
シワや型崩れがしにくいポリエステル生地ですが、そのまま洗濯機で洗ってしまうと摩擦によって毛玉が出来やすくなるため、必ず裏返しにした状態で洗濯ネットに入れるのをお忘れなく。
洗濯のポイント4:洗剤は弱アルカリ性洗剤がおすすめ!
裏返しにして洗濯ネットにTシャツを入れたら、洗濯機を回します。ドライTシャツの洗濯には弱アルカリ性の洗剤を使うのがおすすめです。
洗濯後の仕上がりをよくする・静電気を押さえるために柔軟剤を入れるのもおすすめですし、黒ずみやシミが気になる場合は酸素系の漂白剤を一緒に入れると効果的です。
洗濯のポイント5:脱水は短時間でOK!
洗濯機に入れてドライTシャツを洗ったら、脱水は短時間でOKです。摩擦によってドライTシャツに毛玉が付きやすくなるためです。ポリエステル生地は速乾性に優れていて、乾きやすい素材なので、短い脱水時間でも十分に水分が落ちます。
ドライTシャツを手洗いするときのポイント!
洗濯表示に手洗いマークが付いているドライTシャツは、洗濯機を使わずに手洗いでやさしく洗います。
手洗いのポイント1:おしゃれ着用中性洗剤を使う!
ポリエステルのドライTシャツを手洗いするときは、「おしゃれ着用中性洗剤」を使います。洗面器などにぬるま湯をためて、おしゃれ着用中性洗剤を溶かしてからドライTシャツを入れます。このとき、手でゴシゴシ洗うと摩擦によって毛玉が出来やすくなったり、生地を傷めたりする恐れがあるため、ドライTシャツを入れたらそのまま15分ほどつけおきをします。
乾いたあとの臭いが気になってきた時は、酵素が含まれた洗濯洗剤を使うと嫌な臭いが軽減されます。また、臭いが気になる部分だけ洗濯用の固形石鹸をつけて、丁寧に部分洗いすると不快な臭いを解消でいると言われています。
手洗いのポイント2:手洗いの時は押し洗いが基本!
ドライTシャツを15分ほどつけおきしたら、次に摩擦に気をつけながら「押し洗い」をします。生地から汚れを押し出す感覚でやさしく洗うのがポイントです。
全体の汚れが落ちてきたら、ぬるま湯で汚れや洗剤がなくなるまできりにすすぎます。すずきの最終段階に入ったら、静電気を防止するために柔軟剤を入れてください。
手洗いポイント3:洗濯機で脱水!
押し洗いをして汚れをきれいに落とせたら、洗濯機の脱水機能を使って脱水します。洗濯機で洗う時と同様に、脱水時間は15秒から30秒と短時間でOKです。洗濯機を使って脱水をするときは、ドライTシャツを必ず洗濯ネットに入れた状態で行いましょう。
ドライTシャツの乾かし方!
汗や汚れなどを洗濯できれいに落としたら、ドライTシャツを乾かします。
ドライTシャツを乾かすときは、洗濯でついた小さなシワを軽くのばした上で「日陰干し」にしましょう。ポリエステル生地は直射日光が当たると色あせする恐れがあるため、なるべく通気性のいい日陰になる場所で干すのが理想です。
ドライTシャツはもともと速乾性に優れた生地なので、日陰干しでも十分に乾きます。ポリエステルは高温に弱いので、生地へのダメージを抑えるためにも乾燥機は使わないのがベストです。
速乾性や通気性に優れたポリエステル100%のドライTシャツを長く大切に着続けるために知っておきたいのが、今回紹介した基本的なお手入れ方法です。
激しい運動をする時や暑い夏には、汗を素早く蒸発させる速乾性のドライTシャツが重宝します。正しいお手入れ方法さえ押さえておけば、いつまでも快適に着られるTシャツなので、ここで紹介した内容を参考にお気に入りのドライTシャツを長く大切に着続けてください。